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R&D Director 桒原 聡文

桒原 聡文

東北大学 大学院工学研究科
航空宇宙工学専攻 宇宙ロボット研究室 准教授

――航空宇宙工学を専攻することになったきっかけは
幼少のころからとにかく物を作ることが好きでした。特に動く物に興味があり、車の模型や紙飛行機、竹とんぼなどを作って遊んでいました。電池や輪ゴムを動力として動かすことに興味をもっていました。その興味は次第に航空機やロケットに向き、高校生のころには航空宇宙技術こそが自分の知への欲求を満たしてくれる分野だと、確信していました。より速く、より高く、より遠くへいってみたいという気持ちが強かったのだと思います。ただ、当時はどちらかというと航空技術に興味があり、超音速機に憧れていました。航空機のパイロットや宇宙飛行士に憧れた時期もありました。宇宙工学に目覚めたのは大学進学を考え始めた時です。当時は先駆的であった超小型人工衛星の研究開発と宇宙ゴミ問題に取り組んでいる研究室があることを知り、地元でもある九州大学への進学を決意しました。宇宙に飛んでいくものを今すぐ自分の手で作れる。運命の出会いだったと思います。

――その後の歩みについて
大学1年から志望の研究室に通い初めました。八坂哲雄教授に師事し、飛び級を経て5年で修士号を取得。その後ドイツのシュトゥットガルト大学の博士課程に進み、超小型人工衛星技術、及びその地上評価手法に関して知見を深めました。その後同大学での研究員を経て2010年より東北大学に勤務しています。東北大学においては、50kg級の人工衛星であるRISING-2、RISESAT、DIWATA-1などと、CubeSatと呼ばれる数kg級の人工衛星であるRAIKO, FREEDOM等の研究開発に携わってきています。衛星システムの研究開発に加え、恒星センサや光通信装置、展開構造物等の要素技術の研究開発にも取り組んでいます。超小型人工衛星は将来的には地上の生活水準の向上に役に立つと確信しており、そのために必要となる技術の研究開発に勤しんでいます。プレイングマネジャーでありたいと思っていまして、上記衛星などの衛星搭載ソフトウェアや、地上運用ソフトウェアも自分でプログラムしています。また、若年層への宇宙教育も重視しており、具体的な宇宙ミッションを通して航空宇宙工学の魅力を示していけたらと思っています。