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Technology Director 新谷 一

新谷 一

日本大学生産工学部電気工学科卒。
大手電機メーカー・大手精密化学メーカー・複数のITハードウエアベンチャー企業において、商品企画・機構電気設計・生産技術・ベンダコントロール含むプロジェクトマネジメントを実施。
取り扱った製品の領域は、通信端末・PC・PDA・カーナビなどの民生用から、ライフサイエンス機器・メディカル機器・デジタル露光機・セキュリティ監視用機器・店頭KIOSK端末などの業務用まで幅広い。
2016年 株式会社ALEに参画、テクノロジーディレクター。

流れ星と言われて思い出すのは、2001年のしし座流星群のときに、有志の小学生たちと保護者たちを連れて学校の裏手に集まって深夜寒い中寝ころがって星空を眺めたことです。
自宅の近くでは一日目の土曜日はあまり天気が良くなかったのですが、なんとか2時間で10個程度の流れ星を見ることができました。
実は次の日の日曜日深夜、子供たちは次の月曜日学校だったので見に来ることができませんでしたが、空が晴れ大流星雨となりました。

ところで、私は今まで宇宙に関連する仕事を行ってきたわけではありません。小学校の卒業文集に将来コンピュータエンジニアになりたいと書き 結果としては大学卒業後PCメーカに入社し開発を行いましたので、その夢はあっけなく叶ってしまいました。
その後コンシューマ向け機器、業務用機器、サービス含めて企画・開発を行ってきました。新商品、新企画もありそれはそれで新規性のある開発ではありました。

そして今 私は ALEで流れ星を作るための開発を行っています。
電気回路、ソフトウエア、通信、筐体や部品配置などはいままでも開発を行ってきました。しかし今回は無重力・真空・過酷な温度環境下の軌道上で今まで誰も行ったことのない流星源の放出という動作が求められます。
しかも、その動作は金属・樹脂の製造方法や特殊な使用方法が関係するもので、衛星の軌道や流星源の軌道、物質の物性やプラズマ環境でのふるまいなど私自身が経験したことがないばかりか、世界中でだれも行ったことのないことばかりです。
幸い優秀な複数の研究者など社内外の協力者に恵まれ各拠点を結び開発は進んでいますが 初めて合同で開発を行うチームであり ステークホルダも多数いて技術的にはもちろん、プロジェクトマネジメントという意味でもそれはやりがいのある仕事です。
都会の空でも明るく見えることを目指す流れ星の素となる流星源、流星源を保存し供給する供給部、望む都市の上空で確実に見えることを目指して流星源を高精度で放出する放出部、そしてそれらを確実に制御する制御部。いずれも開発を進めています。

それぞれのメンバの思いを込めて開発は進んでいます。これが完成すれば、一つの壮大な物語が完成し、そして晴れた土曜日のさほど遅くない時間を狙って、多くの小学校の校庭で全校生徒を集め流れ星を見る会が開催されるはずです。